つやま生姜のひみつ

“自然の万能薬”

生姜は漢方薬の約7割に用いられ,吐き気・嘔吐止め(乗り物・つわり・手術後・化学治療など)をはじめ,消化促進,免疫力向上,抗微生物,熱産生亢進,血行改善,発汗,冷え症改善,解熱・鎮痛,咳止め,関節炎,抗酸化,抗腫瘍,血中脂質改善など,様々な健康効果が期待されている(※1)。

つやま生姜の特徴

キーワードはみずみずしさとやわらかさ!

つやま生姜の特徴はなんだか知ってる?
うーん,わからないなあ。
それでは美作大学栄養学科の桑守先生に聞いてみましょう。
平成28年につやま生姜の繊維量と辛味成分について調べたところ,つやま生姜はすりおろしても繊維が残りにくいことが研究によってわかりました。

つやま生姜は辛さを保ちつつ口当たりのなめらかさを実現していることが特徴だと言えます。つまりメインの食べ物の邪魔をしないので,魚などの素材の味を陰ながら引き立てる名脇役的な存在なのです。
さらに,津山には生姜を長く保存できる大きな貯蔵施設があるの。この施設のおかげで「囲い生姜」として1年中食べられることがつやま生姜の特徴なの。
そうなんだ!つやま生姜は1年に1度,秋しか収穫できないみたいだけど,それならいつでも買って食べられるね!

つやま生姜の成分分析

桑守正範教授によると、つやま生姜には100gあたり54㎎の6-ジンゲオールと0.6㎎のショウガオールが含まれるみたいだよ!

ジンゲロール(Gingerol)

生の生姜や乾燥した生姜の皮近くに多いジンゲロールは加熱・乾燥するとショウガオールに変わるんだ(※2)。抗酸化作用を持っていて,アンチエイジング(老化防止)に役立つとされているよ!

ショウガオール(Shogaol)

ジンゲロールよりも辛味,抗酸化作用ともに強いとされているわ(※2,※3)。また,加熱・乾燥させた生姜はショウガオールを多く含むから体を温める効果が高いと言われているみたいね(※4,※5)。冷え症対策に家庭で生姜をスライスして天日干しにしておけば手軽に漢方が作れることはここだけの秘密よ。

つやま生姜3つのひみつ

その1 地元に密着した生産

津山東高等学校食物調理科では地元の農家やスーパーなどと協力して「だし活(地元の食材とだしを活用した活動)」という取り組みをしているんだけど,その中では食材を知るための活動として生姜の植付から収穫までを体験したり、生姜をはじめとした津山の食材を使ったレシピコンテストを開いたりしているよ!つやま生姜を使ったレシピも掲載しているからぜひ見てみてね!

その2 1年中保存可能な貯蔵施設

津山には生姜の保存に適した温度(13~15℃)で管理ができる大きな低温貯蔵庫があるから、1年を通してつやま生姜をみんなの食卓に届けることができるの。獲れたての状態でそのまま保存されるので、風味と鮮度を保ちながら熟成していくわ。
津山市立の小学校や中学校の給食でも1年を通してつやま生姜が使われているね!

その3 つやま生姜キャラクター

平成24年につやま生姜で街を元気にするためには,まずいろんな人につやま生姜を知ってほしいということでキャラクターの募集をすることになったんだけど・・・応募総数はなんと267点!!そんなたくさんの中から僕「しょうがくん」は誕生したんだ。
名前 しょうがくん
応募者 藤原 亨祐 さん(津山市在勤)
説明  生姜には様々な効果や効能があり、生姜の持っている健康的なイメージを伝えるために、明るく、元気なキャラクターになるように設定しました。
生姜の外観は一見すると地味な印象ですが、あえて生姜を広くアピールするために、生姜のかたちそのものをストレートに表現しました。
少しでも見る人に覚えていただけるように、表現の要素はできるだけシンプルにしました。
※キャラクターの「名前」、「説明」は、応募者の藤原さんによるものです。
あれこれ 性別 男 身長 180センチくらい 体重 秘密 性格 主役にはなれないが、ぴりりとパンチを放つ存在 趣味 ショウガ料理の研究と神社(ジンジャー)巡り 初恋の人 大好きな新ショウガのガリ(甘酢漬け)と同じピンク色がチャームポイントの「ガリ美ちゃん」 口ぐせ しょうがないなぁ

しょうがくんの絵描きうたのイラストと音楽はこちら

ちょこっとひみつ

トップページにもある「つやま生姜」の題字は津山東高等学校食物調理科の大本龍馬さんに書いてもらったよ!かっこいいでしょ。

参考文献

※1 夏野豊樹 平柳要: 生姜抽出物の経口摂取が冷え症の人のエネルギー消費等に及ぼす効果
人間工学 Vol.45, No.4 (‘09)
※2 吉田真美 平林佐央理: ショウガ中の6-ジンゲロールの加熱調理による変化
日本調理科学会誌 Vol.48, No.6, 398~404 (2015) [ノート]
※3 Dugasani, S., Pichika, M. R., Nadarajah, V. D., Balijepalli, M. K., Tandra, S. and Korlakunta, J. N. (2010), Comparative antioxidant and anti-inflammatory effects of [6]-gingerol, [8]-gingerol, [10]-gingerol and [6]-shogaol, J. Ethnopharmacol., 127, 515-520
※4 奈女良昭 山本豊 神田博史: 乾姜中Zingeroneの定量および市場品乾姜の産地特性について
生物学雑誌66(1), 17-22(2012)
※5 B.H.Ali, G.Blunden, M.O.Tanira and A.Nemmer : Some phytochemical, pharamacolgical and toxicological properties of ginger (Zingiber offcinable Roscoe)
A review of recent research, Food Chem, Toxicol., 46, 409-420, 2008